研究の見極め

 

研究のエッセンスは新規性にあるものの、有効性・有用性や成果時期など波及効果(インパクト)も合わせて、研究内容を評価しなければなりません。そのような研究評価(目利き)で、重要となる価値基準としては、以下の2つが挙げられます。

 

@ 他では追随できない高度な専門性に基づく提案で、堅実な王道的取り組みです。進

むべきベクトルが定まっており、横綱相撲や電車道に例えられます。成功する可能性

は比較的高いのですが、そのインパクトは当初の予測を超えるものが少ないようで

す。

A 圧倒的なオリジナリティと斬新な発想に基づき、夢やロマンが溢れる挑戦的・萌芽的

取り組みです。知見のない分野・領域のため、研究の成就率は低いのですが、他分

野への展開も含めて、将来への波及度が大きい特徴があります(予想が難しい)。

 

双方は対極的であり、研究テーマごとにいずれを狙うのかを明確にする、もしくはバランスさせる(抱き合わせる)必要があります。双方とも中途半端なアプローチは、それぞれのメリットを台無しにする可能性があります。

 

 

フキの花(青葉山キャンパス)

早く研究の芽を見つけることが大切