研究テーマのキーワード 

研究のシーズとニーズ

 

本研究室では、研究テーマを効率的に遂行するため、必要となる技術の研究開発に積極的に取り組んでいます。本研究室での研究対象は、以下の技術カテゴリーとして分類でき、さらにその中に様々なキーワードが含まれます。

 

セル外見

液晶を封じる光学測定用のガラスセル

〜液晶研究の基本中の基本〜

 

材料・部材

ソフトマター(有機材料)、液晶高分子有機半導体、有機導電膜、機能性色素、

絶縁膜、複合膜、ジェル、プラスチック基板、スペーサ、透明電極、紫外線硬化樹脂

作製工程

フォトリソグラフィ、印刷工程、高分子転写、重合、重合相分離、ラビング処理、

光配向処理、長・短波長紫外線露光、表面改質、結晶成長、真空蒸着、スパッタリング

観察・評価

偏光顕微鏡、共焦点レーザー顕微鏡、顕微ラマン分光、走査型電子顕微鏡、原子間力顕微鏡、

X線構造解析、表面平坦性、表面濡れ性、接着力、弾性歪み、粘性係数

光機能

偏光板、光拡散フィルム光学補償フィルム、多層膜干渉ミラー・フィルタ、

電気光学効果、偏光解析、3次元屈折異方性、光弾性、近接場光学、フォトニック効果

電子機能

有機トランジスタ、電界効果移動度、電荷輸送、光・電子連携機能、発光機構

デバイス・システム

液晶ディスプレイフレキシブルディスプレイ反射型ディスプレイ

投写型ディスプレイ、ホログラフィック立体表示、撮像用液晶フィルター、

スマートウインドウ、圧力イメージセンシング

感性・人間系

画質、視覚、色覚、高臨場感、立体視、ヒューマンインタフェース、認知機構

 

 

冬木

生きている化石:メタセコイア(青葉山キャンパス)

技術研究は枝のように拡げて生き残ることが大切

 

本研究室の特徴を表すキーワードをまとめると、入口側の手段は「分子を制御する」となり、出口側の目的は「感性に訴える」と表現できます。「風が吹けば桶屋が儲かる」かのように一見関わりがなさそうですが、ソフトマター物理から光学・電子工学までの専門知識を駆使することにより、社会に役立つヒューマンインタフェースや人間工学へと導きます。人に優しいヒューマンインタフェースやメディアを実現するため、物理・材料・デバイスなどハードの根本から考えて、大きな波及効果(インパクト)を狙っていきます。

今日、様々な社会的・産業的な要望(ニーズ)が挙げられる中で、上記のコアテクノロジーは、本研究室から社会に発信して貢献しうる科学技術の種(シーズ)と言えます。